コントローラーの改造 その1 Qanba Droneのボタン追加

アケコンの改造

6月2日の発売から2か月経ったストリートファイター6。前作Vでは8ボタンでしたが,本作は11ボタンまで設定することができます。

ドライブラッシュ,ドライブインパクトは押しやすい位置,親指あたりにあった方が押しやすいように思います。 気に入っているアケコンなので少し悩みましたが,改造することにしました。

準備

  1. ボタン
    三和の30Φを購入。お気に入りは少し高いですがガンメタ
    千石電商で買えればよかったのですが,ちょうど品切れだったので三和の楽天支店で。
  2. コード
    千石電商で売ってたサンコーのUL1007 AWG20こちらは6色ですが,ネット通販だと10色入りもあるので,こっちの方が便利かも。これは外径1.77ですが,もうちょっと細くてもいいかもしれない…。
  3. ファストン端子
    110タブのもの。オスメス。私は使いませんでしたが,絶縁スリーブなんかも一緒に購入すると良いかも。
  4. ダイオード
    この辺を参考に秋月でスイッチングダイオードを調達。
  5. 脱着式レバー
    パーツ揃えるのに千石電商のサイトを見ていたら入荷していたのでついポチってしまいました。三和のJLF用。EEHD-5LB4 PhreakMods The Link EX Groove JLF
  6. 工具類
    手持ちので良いと思いますが,何かの参考になるかもしれないので書いておきます。
    ワイヤーストリッパーVESSELのNO3500E-2ロブテックスのFK-1(販売終了品)
    ・ホールソー:トラスコのTSLホールカッター30mm
    ・ドリル刃:コーナンのドリル刃セットPALW-479 ・ドリル:兄からもらったBOSCHのPSB 18 LI-2(既に絶版っぽいです)
    ・ニッパー:プラモデル用のニッパー(6点セット。絶版のため製品番号分からず)
    ・ペンチ:HOZANのP-43-175電気工事士試験用に購入)

作業

  1. 穴あけ
    ジョイスティックと干渉しないようにします。JLFの基盤は大体95mm×54mmなので,そこに干渉しないように設定します。アケコン天板のジョイスティック穴の中心から縦47mm,横27mm程度のところに水性ペンで線を引いて目安にします。30Φのボタンは引っ掛かりを含めると34mmぐらいあるので,ボタン同士でも干渉しないように。奇しくもレバー用ディスクが38Φ程度で中心に穴も開いているので,良い感じでガイドになります。
    下穴を3.5mmのドリルで開けたら,えいやでホールソーで開けていきます。
    穴あけ作業
    本作はCAPCOM PRO TOUR 2023 公式規定の添付Cコントローラー利用規定にて11ボタンを公式に認めています。
  2. 仕切りの切り取り
    Droneはボタン部分が仕切られているので切り取ります。見えない部分なので適当に。私はニッパーで2か所切れ込みを入れて,ペンチでねじ切りました。
    ちなみに,底に敷き詰めてあるのは重りです。タイヤのバランスウェイト。Droneは軽く,購入当初は操作にも慣れてなかったので目一杯敷き詰めてましたが,今は外してあります(笑)。
    仕切りの切り取り
  3. 配線
    今回,ドライブインパクトボタンとドライブパリィボタンを追加したかったので,中P中Kのボタン,大P大Kボタンからそれぞれ線を引っ張ってきます。
    適当に配線していきますが,何も考えずに配線するとドライブインパクトボタンが3つ,ドライブパリィボタンが3つできてしまいますので,追加したボタンとの配線の間にダイオードを追加します。
    配線
  4. TheLinkの換装と完成
    ついでにTheLinkの換装して完成。
    TheLinkを追加して完成

CPTルールとの関係

さて,この改造で大会に出られるのか一応確認しておきます。ルールについてはカプコンプロツアーのサイトにまとめられています。
コントローラー関係は添付Cにコントローラー利用規定としてまとめられています。

2.14. 複合入力:1つの入力で複数の入力を実行したことになること。複合入力は、ストリートファイター6のゲーム中、コントローラー設定で適用できる複合入力以外は認められない。すなわち、操作タイプごとに下記の組み合わせ以外に無い。無論、移動行動と攻撃行動の組み合わせを1つの入力系統に収める事はできない。

2.14.1. モダン:弱+中・弱+強・中+強・弱+中+強・強+必殺技・アピール

2.14.2. クラシック:弱P+弱K・中P+中K・強P+強K・弱P+中P・弱P+強P・中P+強P・弱P+中P+強P・弱K+中K・弱K+強K・中K+強K・弱K+中K+強K・アピール(Pはパンチ、Kはキックを指す)

4.1. 攻撃行動 攻撃行動として使用できる入力系統は最大11個までとする。ただし同じ攻撃行動を複数の入力系統に割り当てることはできない。例えば、弱パンチボタンを2つ以上設置することは認められない。攻撃行動の入力系統が11個を超えるコントローラーを使用する場合は事前に不要な入力系統を攻撃行動として使用できないようにする措置を行わなければならない。なお、ゲーム中の『コントローラー設定』で攻撃行動の入力として使用できない入力系統(DualSenseのPSボタン、ミュートボタンなど)については上記対象とならない。

これは,既存のコントローラー8ボタンに追加でL3,R3,Shareボタンなどを追加できますし,自作アケコンも認めているので自らボタンを追加することもできます。追加したボタンには,ゲーム内で設定できる行動を設定可能です。ですので,これを読む限り,ボタンの割り当てはソフト的,ハード的どちらでもよいようです。今回の改造はクラシックの組み合わせ例にあるので全く問題ないですが,1点,ひっかかるところとして,「ただし同じ攻撃行動を複数の入力系統に割り当てることはできない。」があります。L3,R3,Shareをドライブインパクト,ドライブパリィ以外に設定すればこの文言は回避できますが,11以上のボタンになってしまいます。ですので,厳密にはアウトですが,一方で対戦中にDroneのL3,R3,Shareボタンを押すことは,位置的に押しにくくまずないので,お許しかなとも思います。
何よりこの改造だとトレモでも実戦環境と同じなのが嬉しいです。追加ボタンにL3,R3,Shareを割り当てる改造だと,トレモ中はリスタートなどの設定が優先されてしまいます。